
当院では、子どもの近視用メガネレンズ「ミヨスマート」の適応を確認するための検査・診察を行い、医師が適切と判断した場合に処方箋を発行しています。
ミヨスマートのメガネは、当院で発行した処方箋をお持ちのうえ、取扱眼鏡店で作製していただきます。作製後も、視力や近視の進行を確認するため、眼科での定期的な検査が必要です。
- 当院で検査・診察を行います
- 医師の判断により処方箋を発行します
- メガネはミヨスマート取扱眼鏡店で作製します
- 装用開始後も当院で定期検査を行います

ミヨスマートとは
ミヨスマートは、HOYA株式会社が提供する、特殊な構造を持つ小児の近視用メガネレンズです。
遠くを見やすくする一般的なメガネの役割に加えて、成長期における近視の進行を抑えることを目的として使用されます。
コンタクトレンズではなくメガネタイプのため、これまでメガネを使用していたお子さまにも取り入れやすいことが特徴です。通常のメガネレンズと見た目が大きく変わらず、普段の学校生活や日常生活で装用できます。
当院で処方箋を発行いたしますので、そちらを眼鏡屋さんにお持ちいただき眼鏡を作製するという流れです。
※ミヨスマートは近視を治したり、元の状態に戻したりするものではありません。
※効果や近視の進行には個人差があります。
子どもの近視と近視進行抑制
近視とは、遠くを見たときに、目に入った光の焦点が網膜より手前で結ばれてしまう状態です。
子どもの目は成長に伴って変化します。特に成長期には、眼球の奥行きにあたる「眼軸長」が伸びることで、近視が進行する場合があります。
近視が強くなるほど、将来的に網膜剥離、近視性黄斑症、緑内障などの目の病気を発症するリスクが高くなることが知られています。
そのため、単にメガネで見え方を補うだけでなく、近視の進行をできるだけ緩やかにすることが重要と考えられています。
近視進行抑制治療は、近視の進行を完全に止めるものではありません。治療を行った場合でも近視が進むことはありますが、何も対策をしなかった場合と比較して、進行を抑えることを目指します。
ミヨスマートの仕組みと特徴
D.I.M.S.テクノロジー

ミヨスマートには、「D.I.M.S.テクノロジー」と呼ばれる特殊な光学設計が採用されています。
レンズの中央部分では、一般的なメガネと同様に近視を矯正し、遠くを見やすくします。
その周囲には、近視性の焦点ぼけをつくる小さな領域が多数配置されています。中央部分で見え方を矯正しながら、周辺部分の特殊な構造によって、近視の進行を抑えることを目指します。
ミヨスマートの主な特徴
- 通常のメガネレンズと大きく変わらない自然な見た目
- 薄く軽い素材
- 子どもの使用を考慮した高い耐衝撃性
- 水や汚れを拭き取りやすい撥水コート
- 好みや顔の形に合ったフレームを選択可能
十分な効果を得るためには、レンズの中心と目の位置が適切に合っていることが重要です。取扱眼鏡店で、お子さまの顔に合ったフレームを選び、正確なフィッティングを受けてください。
対象となるお子さま
ミヨスマートは、近視がある成長期のお子さまに使用を検討するメガネレンズです。特に、次のような場合には、近視の進行について眼科で相談することをおすすめします。
- 学校の視力検査で視力低下を指摘された
- 黒板や遠くの文字が見えにくそうにしている
- テレビやタブレットに近づいて見ることが増えた
- 目を細めて遠くを見ることがある
- 短期間でメガネの度数が変わっている
- 両親のいずれか、または両方に近視がある
- 兄弟姉妹の近視が早い時期から進行している
- スマートフォン、タブレット、読書などの近業時間が長い
年齢、近視の度数、目の状態、これまでの進行状況などによって、ミヨスマートが適しているかどうかは異なります。診察と検査の結果をもとに、医師が適応を判断します。
当院で行う検査
当院では、ミヨスマートの処方前に、お子さまの目の状態や近視の程度を確認します。主に以下のような検査を行います。
検査内容の一例
- 裸眼視力・矯正視力検査
- 屈折検査
- 医師による診察
- 眼位や両眼の見え方の確認
- 必要に応じた調節麻痺下屈折検査
- その他、医師が必要と判断した検査
調節麻痺下屈折検査について
子どもの目には、ピントを合わせる力が強く働くため、通常の検査だけでは正確な近視の度数を測定しにくい場合があります。
必要に応じて、目のピント調節を一時的に休ませる点眼薬を使用し、正確な度数を確認します。
点眼後は、まぶしさや近くの見えにくさが数時間続くことがあります。当日は自転車の運転や屋外での活動などに注意が必要です。
検査の内容や所要時間は、お子さまの年齢や目の状態によって異なります。
受診からメガネ作製までの流れ

1.ご予約・受診
WEBからご予約が可能です。当日は、現在使用しているメガネなどがある場合はお持ちください。
2.検査・診察
視力、近視の度数、目の状態などを確認します。必要に応じて点眼薬を使用した検査を行います。
3.処方箋の発行
検査・診察の結果、医師がミヨスマートの使用が適切と判断した場合に、専用の処方箋を発行します。
4.取扱眼鏡店でメガネを作製
処方箋をミヨスマート取扱眼鏡店へお持ちください。眼鏡店でフレーム選び、レンズの注文、メガネの作製、フィッティングを行います。※当院ではメガネの販売・作製は行っていません。
5.装用開始後の定期検査
メガネの完成後は、医師の指示に従って定期的に受診してください。眼科では視力や近視の度数などを確認し、眼鏡店ではフレームの変形やずれ、フィッティングの状態を確認します。
7.装用方法と定期検査
ミヨスマートは、基本的に起きている時間を通して装用することが推奨されています。学校の授業中だけでなく、日常生活でも継続して使用することが大切です。具体的な装用方法については、医師および眼鏡店の指示に従ってください。
装用開始後の見え方
新しいメガネに慣れるまでには、通常1~2週間程度かかることがあります。使用開始後の数日間に、次のような症状が現れることがあります。
- 見え方の違和感
- 物が二重に見える
- めまい
- 頭痛
- 足元や周囲の見え方に慣れない
慣れるまでの期間には個人差があります。違和感が強い場合や、2週間程度使用しても改善しない場合は、当院へご相談ください。目の痛みや強い体調不良など、異常を感じた場合は使用を中止し、速やかに眼科を受診してください。
定期検査について
子どもの近視やメガネの度数は、成長に伴って変化することがあります。装用開始後は、医師の指示に従って定期的に受診してください。
フレームがずれた状態では、レンズ本来の位置で見ることができません。フレームの変形やずれがある場合は、購入した眼鏡店で調整を受けてください。
費用について
ミヨスマートによる近視進行抑制は保険適用となります。
眼鏡店でかかる費用
ミヨスマートのレンズ代、フレーム代、加工費などは、眼鏡店で別途必要です。レンズやフレームの価格、保証内容、作製期間などについては、利用する取扱眼鏡店へ直接ご確認ください。当院では、ミヨスマートのメガネ本体の販売や代金の受領は行っていません。
よくあるご質問・ご予約
ミヨスマートを使えば近視は治りますか?
ミヨスマートは、すでにある近視を治したり、目を近視になる前の状態へ戻したりするものではありません。
メガネで見え方を矯正しながら、成長期における近視の進行を抑えることを目的としています。効果には個人差があり、使用中も近視が進行する場合があります。
普通のメガネと見た目は違いますか?
通常のメガネレンズと比べても、外から見た印象に大きな違いはありません。
レンズには特殊な構造がありますが、一般的なメガネと同じように使用できます。
学校でも装用できますか?
基本的には、学校を含め、起きている時間を通して装用することが推奨されています。
ただし、激しい運動や接触を伴うスポーツなどでは、安全性を考慮する必要があります。学校生活や習い事での使用について心配な点がある場合は、診察時にご相談ください。
どの眼鏡店でも作製できますか?
ミヨスマートを取り扱っている眼鏡店で作製する必要があります。
取扱店舗はHOYAの公式サイトから確認できます。来店前に、店舗へ取扱状況や予約の要否をご確認ください。
メガネがずれても効果は変わりませんか?
ミヨスマートは、目とレンズの位置関係が重要なメガネレンズです。
フレームがずれたり変形したりすると、適切な位置でレンズを見ることができなくなる可能性があります。ずれや変形がある場合は、購入した眼鏡店で早めに調整を受けてください。
低濃度アトロピン点眼などと併用できますか?
お子さまの近視の進行状況や目の状態により、ほかの近視進行抑制治療との併用を検討する場合があります。
併用の必要性や適否については、医師が個別に判断します。
受診時に必要なものはありますか?
以下のものをお持ちください。
- マイナンバーカードまたは健康保険証・医療証
- 現在使用している眼鏡(あれば)
予約は必要ですか?
ミヨスマートのご予約を承っております。以下をご確認ください。
ミヨスマートのご相談・ご予約
お子さまの視力低下や近視の進行が気になる場合は、当院へご相談ください。検査・診察のうえ、お子さまの目の状態や生活環境に合わせて、ミヨスマートを含む近視進行抑制の選択肢をご案内します。
ご予約は以下のリンクから承っております。「眼鏡処方」をお選びいただき、備考欄にミヨスマートとご記入下さい。
※ミヨスマートの処方を希望された場合でも、検査・診察の結果によっては処方できないことがあります。

